2009年11月16日
30万円の靴を洗う2
靴が乾きました。
乾燥すると、ところどころ革が傷んでいるのがわかります。


私の靴磨きセット

まずは、乾燥した革に栄養分を補給します。
革専用の乳液「タピールレーダーフレーゲ」を使用しています。

タピールは天然素材にこだわったシューケア用品を販売されているこだわりのメーカーです。

しっかりと靴に塗りこんで、乳液が革に浸透するまで15分ぐらい待ちます。今回は洗いたてで乾燥しているということもあり、15分後に2回目の塗布を行いました。
ちなみに指に巻きつけている布は、イージーさんのTシャツです。長年イージーさんのTシャツを愛用している私ですが、古くなり黄ばんだTシャツは靴磨きの布になっています。
着古したアメリカンコットンは靴磨きに最高です。
nutsゴールドタグ半袖

2度塗りをして乳液が革に浸透するまでの空き時間に革底のケアをしました。

革底専用のオイルです。成分は亜麻仁油、オレンジオイル、酢が入っています。手に取ってみますと、オレンジの臭いとともにお酢の臭いもします。

メーカ-さんの説明では塗りすぎないように、と書かれていますが、洗いたてで、乾燥していますので、たっぷりと塗りこみました。おかげでソールは真黒です^^

乳液の浸透を待ち、革底の浸透と乾燥をしばらく待ちます。
待っている間にカバンを磨くことにいたしました。
私の愛用のカバン。
土屋鞄スリムダレスバッグ
ホームページを見ると、残念ながら製造中止になっていました。もう新品が手に入らないとなれば、きちんとメンテナンスをしなければなりませんね。

使い込んでいますので、角や端が結構傷んでいます。


鞄磨きの工程は靴と同じです。表面の古いワックスや汚れを除去して、乳液を塗り、カラークリームを塗り、ワックスで仕上げます。
革底が乾燥いたしましたので、再びアッパーの手入れです。
どうしても、色がはげている部分がありますので、カラークリームを塗りこみます。
この靴に合う色を探しましたところ、ドイツ・コロニル社の靴クリーム「赤紫」を使用しています。(写真右)

全体的に薄くのばします。色のはげている部分は、少し強めにクリームを刷り込ます。

塗り終わった後、きれいな布で磨きます。

クリームだけでも、結構光ってきましたね。
続いてワックスを塗りこみます。実はワックスは二重の処理をしています。

下地用ワックスとして、タピールレーダーバルサムを塗りこみます。浸透系のワックスで、よく伸びますのでつけ過ぎないように塗ります。

塗りこんだ後、きれいな布で拭き上げて、表面の光沢を出すためにkiwiを使用しています。このあたりの使い方は賛否両論あると思います。靴磨き職人さんは、すぐに光沢を出す必要があるためにkiwiの使用率が大変高いです。

革底の側面には、こげ茶のワックスを塗ります。靴がしまって見えます。

時々、鏡面仕上げという技を使ってピカピカにするのですが、本日はパンストで仕上げをすることにいたしました。

パンストで磨くとよく光りますね。昔ラガーマンだったころ、ラグビーボールに唾をつけてパンストで磨きました。その当時のことを思い出しながら磨いています。

さて、鞄のほうですが、クリームは靴と同じドイツ・コロニル社の靴クリーム「赤紫」を使用しています。靴と鞄が同色になるのって、結構いい感じです^^
鞄に使うワックスですが、こちらはフランス製のシューケアブランドSAPHIR(サフィール)を使っています。欧米の靴メーカーなどがOEMで生産を委託するほど良い製品です。なぜこちらを鞄に使っているかというと、非常になめらかにワックスがよく伸びます。鞄のように面積が広いものにはうってつけの品質と使いやすさです。

磨き終わった靴と鞄を並べてみました。
どちらも輝いています。鞄に靴のシルエットが写り込むぐらいの光り方です。

最後に、靴の中にシューキーパーを入れて、次のお出かけまで、ゲタ箱でお休みです。
お疲れ様。
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